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高齢者だけじゃない!誰にでも起こりうる逆走事故の怖さ

私たちの身近な問題となっている逆走事故。
ニュースでよく目にしますね。

高速道路に限らず、一般道でも起こりうる逆走事故は、一瞬の判断ミスが大きな事故につながる可能性があります。

この記事では、逆走事故の実態をデータに基づいて解説し、実際の体験談を交えて、安全な運転のために知っておくべきことを解説していきます。

逆走とは

逆走とは、道路標識や交通規制に従わず、決められた進行方向と反対に走行することです。
これは非常に危険な行為であり、大きな事故につながる可能性が高くなります。

通常の走行時よりも衝突の危険性が格段に高まり、衝突時の衝撃も大きくなります。

日本では、高齢のドライバーがこのような間違いを犯すケースが多く見られます。
視力の低下や判断力の衰えがその一因となっている可能性があります。

なぜ逆走が起こるのか

運転者の勘違い

高速道路の入口と出口を間違えたり、休憩施設から本線に戻る際に反対方向に進入してしまったりすることがあります。

標識を見間違えたり、不慣れな道路や複雑なインターチェンジで誤った判断をしてしまった結果である場合もあります。

道を間違えた

運転者が降りるべき出口をうっかり通過してしまったり、誤って一般道路から高速道路に入ってしまったりして、引き返そうと高速道路上でUターンし逆走するというケースがあります。

判断力注意力の低下

長時間の運転による疲労による注意力の低下もこのような事態を引き起こす要因となります。
特に高齢者の場合、年齢からくる判断力や反応速度の低下により、誤って反対向きに走行してしまうリスクが高まる傾向があります。

逆走は高齢者だけの問題なのか

実際の逆走のデータですが、2018年では逆走事案は200件発生しています。
年齢別でみると70%が65歳以上、30歳未満が9%(18件)、30〜65歳未満が22%(45件)、65〜75歳未満が21%(41件)でした。

逆走してしまうのは65歳以上が一番多いです。

しかし、実際に事故につながった場合はどうでしょうか。
上記200件のうち死亡・物損・負傷事故となったのは32件です。

年齢別では、65歳未満が50%、65歳以上が50%でした。

逆走車遭遇体験

わたしも逆走車両に出くわしたことがあります。

一般道でしたが、バイパスの本線に合流するべく支線に入るために、交差点の左折車線で待っていたときのことです。
信号待ちの先頭でした。

青に変わったので、支線に向かって左折しようと進行方向を見たとき、こちらに車の正面を向けて停車している車両が!

左にハンドルを切り始めてはいましたが、信号が青に変わった直後のことでしたので、わたしの車も後続車もスピードは出ておらず、急遽直進に進路を変更し事なきを得ました。

実際に逆走車に遭遇すると、正しく走行しているこちらも自分が間違っているのか?!とパニックになりました。

ニュースを見ると、高速道路で逆走車とすれ違ったドライバーの中には「どうしたらいいのか一瞬パニックになった」と話す方もいらっしゃるので、あるべきでない状況に遭遇すると、混乱する人が多いのですね。

どのような対策が取られているか

標識や検知システムの導入

高速道路の入口や出口に分かりやすい標識が設置されたり、反対向きの走行を検知するシステムが導入されたりしています。

休憩施設でも、進行方向を明確に示す標識や路面表示を強化しています。
また、万が一反対向きに走行してしまった場合には、即座に停止を促す緊急放送や電光掲示板による注意喚起も行われています。

逆走を未然に防ぐシステム

反対向きの走行を未然に防ぐための技術として、一部の車両には、反対向きの走行を検知して自動的に警告を発するシステムが搭載されています。

このような新技術の導入により、事故の発生を抑制することが期待されています。

運転者が注意すべきこと

事故を防ぐためには、逆走しないよう、運転者自身の注意が最も重要です。
特に高齢の運転者は、自身の運転能力がどうなっているのかを客観的に評価し、必要に応じて運転を控えることが大切です。

高齢者でなくても、長時間の運転を避け、定期的に休憩を取ることが必要です。

また、運転前にルートをしっかりと確認し、進行方向に誤りがないかを確認しておくことが求められます。

逆走車両に遭遇したらどうしたらよいか

1. 速度を落とし、車間距離を十分に取る

逆走車両を見つけたら、まず速度を落とし、車間距離をしっかりとって、前方に注意して走行するようにしましょう。

路肩など安全な場所に停車するなどして、衝突を回避できるようにしておくのも良いです。

逆走車両あり、の情報を知った場合は、速度を落とします。
高速道路では、逆走車両は追い越し車線(一番右の車線)を走行してくる傾向がありますので、十分な車間距離をとって、通行帯の最も左側を走行しましょう。

2. 警察に通報する

同乗者がいる場合は、その人に110番に通報してもらいましょう。
自分が運転している場合は、安全な場所に車を停めてから110番に通報してください。

高速道路の場合は、サービスエリアやパーキングエリアの非常電話からでも通報可能です。

社会全体で取り組むべきこと

逆走事故は、交通事故全体に対して0.1%にも達しません(例:2018年の交通事故全数51,255件に対し逆走事故32件、0.06%)。

発生件数が少ないとも言える逆走事故に対して、だれがどれだけの費用をかけるのか、ということを考えると、根本的で手厚い対応はすぐには難しいのかもしれません。

逆走は悲惨な事故につながる可能性が大きい事案ですので、これに対する社会全体の意識を高めることも重要です。

教育や啓発活動を通じて、危険性や防止策についての理解を深めることが、事故の減少につながります。

また、高齢者が自動車が無くても生活できる環境を整えることも課題の一つと言えるでしょう。

公共交通機関の利用促進や、地域における移動支援サービスの拡充など、高齢者の移動手段を確保する取り組みが求められています。

最後に

高速道路を反対向きに走ってしまう事故は、ちょっとした間違いで起きてしまうものの、非常に危険です。

これは高齢者だけの問題ではありません。
そのため、すべてのドライバーが常に注意を払って運転することが大切です。

自分や周りの人の安全を守るために、どうすれば間違いを防げるかをよく考え、細心の注意を払って運転することが重要です。

ドライバーの年齢を問わず、一瞬の判断ミスが大きな危険につながる可能性があります。

安全運転の知識と技術を身につけることは、あなた自身と他の道路利用者の命を守ることにつながります。

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