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ペーパードライバーは交通事故に遭いやすい?!⑤ラスボス駐車編 だから講習で防衛運転を身に付けよう!

「ペーパードライバーは交通事故に遭いやすい?!」と言われて、もしかしたらイラっときてしまったペーパードライバーの方もいらっしゃるのかもしれません。でも、統計データからもそれは明らかです。

そこで、この記事では教習所指導員の有資格者が「防衛運転(かもしれない運転)」のノウハウを丹念にお伝えします。
ペーパードライバーの皆さんが交通事故に遭わないように運転のコツを徐々に身につけベテランドライバーに成長し、日常的にも防衛運転(かもしれない運転)を心がけられるようにお手伝いします。

この記事では、以下のポイント3つについてお伝えします。
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(1)運転技量が足りないペーパードライバーは交通事故に遭う可能性が高い?!~データから検証
(2)運転技量を上げるための「運転のコツ」とは?防衛運転を心がけよう⑤ラスボス駐車編(5回シリーズの最終回)
(3)ちゃんと「運転のコツ」を習得するには、ペーパードライバー講習が手っ取り早い!
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1.ペーパードライバーは交通事故に遭う可能性が高い?!~データから検証

交通事故総合分析センターのデータから検証

まず、ペーパードライバーが交通事故に遭いやすい理由を、ある2つのデータから検証してみましょう。

交通事故総合分析センターの統計データ(1995年・平成7年)、『事故の原因となった法令違反の特徴』を見てみます。すると、免許をとってから1年未満の運転者の「運転操作不適」による交通事故(人身事故)構成率が、10年以上の運転者の1.5倍ほどで多くなっていることがわかります。
引用:あなたの運転免許を見つめて下さい「運転経験と事故・違反」(財団法人 交通事故総合分析センター)

「運転操作不適」だと事故に遭いやすい

運転操作不適とは、端的に言うと「自動車の操作ミス」です。人身事故を起こした運転者の中で、運転免許をとってから1年未満の運転者の「運転操作不適」の率が、10年以上の運転者と比較して1.5倍ほど多かったことは、データから見て事実です。

「運転技量が足りない人」といえば、ペーパードライバーも同様です。運転技量が足りないペーパードライバーは交通事故を起こしやすい、あるいは交通事故に遭いやすいということになるでしょう。

ペーパードライバーの中には、車両感覚が身についていないため、運転操作が複雑な駐車の仕方をマスターできず、ますますクルマの運転を敬遠してしまう方もいらっしゃいます。
そのため、1人で運転して慣れるよりも、駐車の仕方について的確なアドバイスをしてくれるペーパードライバー講習が手っ取り早いでしょう。

もう1つのデータから検証

もう1つのデータをみてみましょう。『令和4年交通安全白書』にある統計データ、「経験年数別死亡事故発生件数(第1当事者」などを参考に、免許人口1,000人当たりの年齢別事故件数を見てみましょう。

第1-40図 自動車等による死亡事故発生件数(第1当事者)の免許取得後経過年数別内訳(令和3年)。1年未満、2年未満、3年未満、4年未満、5年未満、10年未満、10年以上、無免許・不明。10年以上が78.2%を占めている

引用:自動車等による死亡事故発生件数(第1当事者)の免許取得後経過年数別内訳(令和3年)

すると、「免許人口1,000人当たりの年齢別事故件数」は、以下のような計算となります。
16~24歳:約8.22件
25~30歳:約5.66件
30歳以上:約2.83件
このデータ結果から見ると、16~24歳の若いドライバーの事故件数が30歳以上よりも3倍近くになっていることが分かります。

最初の交通事故総合分析センターの統計データと合わせて考えると、ますます運転経験が浅いドライバーが交通事故に遭いやすいことが理解できるでしょう。

2017年のペーパードライバー(456人)を対象にしたペーパードライバーアンケート調査(日本自動車連盟JAF)では、

「運転をしなくなった、もしくは運転をしない最も大きな理由はどれですか?」

という問いかけがありました。

最も多かった回答は、

「運転技量が不安」28.1%

でした。

また、

「運転再開に向けて最も障害となっているものは何ですか?」


という問いかけもあり、回答の中には、

「運転技能をどう取り戻せばよいのかわからない」16.3%


という悩みをお持ちであることがわかります。
最近ではライフスタイルが変化してクルマの運転を余儀なくされる方も増えています。そこで、運転技能をどう取り戻したらよいのか悩んでおられるのでしょう。
引用:ペーパードライバー アンケート調査(JAF)

このように、データを検証したことでペーパードライバーの方々がどのような状況であるのかがわかってきましたね。
ペーパードライバーの方がこれからクルマを運転しなければならないのなら、交通事故を起こさないための運転技量をはやく身につけなければなりません。

「運転不適」にならないための運転技量とは?

そこで、運転技量とはどのようなことなのかを一緒に見ていきましょう。
当スクールの資格を持ったインストラクターがおこなった豊富な教習経験をもとに、道路状況に応じたさまざまな運転技量、つまり「運転のコツ」をできるかぎりお伝えしようと思います。

●「防衛運転」とは、ベテランドライバーが行ってきた「予測運転」のことです。つまりは「シミュレーション」しながら運転し、「次に何が起こるのか?」を考えて、「事故に至らないよう」予防して「自分を守る」ことです。

例えば、小学校のそばの道では「子供が飛び出す可能性」を予測して、「スピードをいつもより落とす」ようなことです。さらに、「もしボールが飛び出したら、次は子供が飛び出す」と直感して、子供が飛び出す前に、ボールが飛び出したその時「緊急ブレーキ」をかけるような運転です。

以下「2.運転技量を上げるための運転のコツ」5回シリーズの本編を読み進めていくと理解しやすいはずです。

5回シリーズの最終回は、【運転のコツ⑤ラスボス駐車編】です。駐車時の運転技量を上げて、交通事故を起こさず安全に駐車できるようにしましょう。
「運転技量を上げるための運転のコツ」シリーズを最初から復習したい方は、
【運転のコツ①ご近所練習編】
【運転のコツ②幹線道路編】
【運転のコツ③道路標識編】
【運転のコツ④高速道路編】
をご覧ください。

2.運転技量を上げるための運転のコツ⑤ ラスボス駐車編

「駐車できないから、ペーパードライバーになってしまった…」

そういうペーパードライバーの方が多いと思います。
そして、

「YouTubeの動画も見た。教習所の動画も見た。やり方も正しいはず。でもなぜ私はできない!?」

というペーパードライバーの方も多いのが、駐車です。

そう、「駐車」とはペーパードライバーにとって、ゲームの最終場面までいったのになかなかクリアできないラスボスのような存在なのでしょう。この記事を読んで、ラスボス駐車をクリアする「運転のコツ」を少しでもお伝えできたらと考えます。

●ペーパードライバー、駐車ができない理由2つ

①どこに駐車したいのか自分でわかっていない

動画やサイトを見たり、知り合いに聞いたりしても全く駐車できないのは、
「手順は完璧だけれども、どこに駐車したいのか自分で分かっていないから」
というのがだいたいの理由です。これがラスボス駐車の正体です。
この、言語化したら深みにはまっていきそうな運転のコツをあえて言語化してみることにしましょう。

②教習所で習う駐車の仕方は検定用

そもそもの話として、教習所で習う駐車の仕方は検定用です。
教習所で習う駐車の仕方というのは、「手順をすくなくして効率よくするためと、理解されやすいように簡潔にポイントを説明できるように」よけいな手順をそぎ落としています。
わかりやすいように「○○と○○がそろうように」というような目印をつけたやり方のため、「いつも駐車する場所がおなじである教習所」では効率的な方法なだけであって、あれはどこの駐車場でも入る方法ではないのです。これがラスボス駐車をクリアできない理由の1つでしょう。

教習所で習う駐車の仕方は、検定用です。
ですから、「教習所で毎回駐車ができなかったから、私は駐車ができない人間なんだ」
なんて思いこむ必要は全くないのです。
教習所の駐車場とそれ以外の駐車場は全くの別物です。というか、教習所でやるのは「方向変換」という名前であるため、やはり別物です。

たまに、教習所で方向変換や縦列駐車を指導員に教えてもらうときに、
「この説明のポールは、実際の駐車場でいうと横に停まっている車のヘッドライトあたりで・・・」
「ここの縁石の角は実際の駐車場でいうと白線だから、教習所を卒業したら、ミラーを下に下げて線を見やすくしてもいいからね」
などのアドバイスをくれる指導員はとても良いひとだったりします。

●駐車の仕方・方法

まず、駐車ができない、苦手というペーパードライバーの方は、最初の手順を知らない、あるいは重要視していないだけです。これでは、ラスボス駐車をクリアできません。

駐車の仕方① 最初の手順

駐車の仕方の最初の手順とは、「駐車したいスペースのタイヤ止めを、車のボディとともに絶対に視界に入れ続ける」ということです。
タイヤ止めがない場合は、奥の壁など、駐車スペースの入り口ではなくて、車のボディ後部が最終的にあるところを視界に入れ続けます。

例えば、Bの駐車スペースに止めたいと思ったらどうする?

例えば、駐車スペースがABCD・・・と並んでいて、一番駐車しやすいところがBならば、Bのタイヤ止めからあまり目を離さないように駐車していきます。これが、ラスボス駐車をクリアするコツです。
※もちろん、周りの車とぶつからないように注意する時は目を離しましょう。

駐車の仕方② ハンドルを切りながらタイヤ止めが見えるまで前進

次に、ハンドルを駐車スペースとは反対に切りながら前進していきます。
駐車が苦手な方は、ここで、とりあえず駐車スペースがいっぱいあるところにきてからハンドルを全部まわしてすこし進んだら止まってしまいます。でも、それでは偶然入る以外には入りません。

他の動画などで紹介されている通り、サイドミラーとBの駐車スペースの奥の線とが並んだら、止まってハンドルをタイヤ止めとは逆方向に全部まわし、クリープ現象を使って前進します。

ここで、前だけ見ていると入りません。
線をあわせた方のサイドミラーを見て、Bの駐車スペースのタイヤ止めがそのサイドミラーに映るまでひたすらクリープ現象で前進していくのです。

ここで大切なのは、駐車スペースの入り口ではなく、駐車スペース奥のタイヤ止めが見えるまで、ということです。

駐車の仕方③ ハンドルを調整しながらバック(後進)

駐車スペース奥のタイヤ止めが見えたら、あとは止まってハンドルをまっすぐに戻し、ギアをRに入れてゆっくりバックしながら、左右のサイドミラーに映るBの駐車スペースのタイヤ止めを確認し、駐車スペースの左右の線からボディがはみ出ていかないようにハンドルで調整していくだけです。

●ラスボス駐車をクリアする運転のコツ

ペーパードライバーの駐車のお悩みで、「バック駐車の時にハンドルが分からなくなる」というのをよく耳にします。クルマをバックさせるときハンドルを切るとどっちに進んでいるのかわからなくなるようです。

以下のような運転のコツを参考に、ラスボス駐車をクリアしましょう。バック駐車する時、少しずつハンドルで調整することを覚えてみてください。

  • 左右どちらかの線が見えないときは、線が見えているサイドミラーの方(要は、隙間が広いほう)にハンドルを半回転から全部の間ならどこでもいいので、まわします。
  • 左右の線どちらも見えているときの調節方法は、ハンドルを全部まわしてはいけません。左右の隙間の広いほうに、半回転から一回転の間で微調節するだけです。

これだけです。
ハンドルを回さなくていい時間が増えれば増えるほど、駐車が上手になったと思っていいでしょう。

ペーパードライバーの方は、最初は、ほかに駐車車両がいないスペースで練習していき、慣れてきたら停まっている車両の間、というように段階を踏んでいくといいでしょう。

意外な運転のコツは、ペーパードライバーでも駐車しやすい「簡単そうな場所探し」

しかし、ここで疑問が生まれます。
「今回はできたけど、もっと狭い駐車場だったらこれでは入らないのでは??」

冷静になって考えてみますと、自転車に乗れない方は補助輪や荷台を持ってもらいながら感覚をつかむまで練習しますし、掛け算や割り算ができない人は因数分解ができません。ですので、焦らずに、まずはできるものを確実に増やすことから始めてみるのがいいでしょう。
そうすると、「要するに、こういう見え方だと入るパターンか」というように、自分で入る・入らないパターンが徐々にわかってくるでしょう。

自分で駐車練習するのがめんどうな場合や、
「駐車したいスペースに、車の大きさがぎりぎりすぎる」
「駐車スペースの前にある車道幅が異常にせまい」
「駐車場が坂になっていて、従来の方法ができない」
「自宅駐車場が右への縦列駐車である」
「だめだ、ぜんぜんわからん!」


という方は、ご家族の方に教えてもらったり、ファーストドライビングスクールのペーパドライバー講習を利用されてみるとよいでしょう。実はこれがいちばん手っ取り早かったりします。

先ほども申しました通り、教習所は教習所だけで通用する方法と、教習所外での駐車の仕方を口頭で50分間教えてくれるだけです。
マイカーで、自宅駐車場やよく行くスーパーマーケットの駐車場でのやり方を手っ取り早くマスターされたい場合は、よくその駐車場を利用されているご家族か、「駐車の仕方がわからない方に指導する専門のプロ」であるファーストドライビングスクールのペーパドライバー講習でご相談される方が、今後長く使えます。

3.駐車場での交通事故は意外と多い!?

駐車場での交通事故はそんなに多くはないだろう、と思っている方は多いのかもしれません。でも駐車場での交通事故は、「交通事故件数の事故類型別の割合」のデータ(以下グラフ)から見ると、交通事故全体における「人対車両」の割合より、駐車場での交通事故における「人対車両」の割合の方が2.5倍多くなっているのです。

つまり、駐車場での交通事故は、人身事故の割合が意外と多いのです。

出典:マンスリーリポート2022年8月号 特集「駐車場での事故防止」(損保ジャパン)

なぜ、駐車場での人身事故が意外と多い?

それは、道路よりも人やクルマの動きがランダムで、いつ飛び出しがあってもおかしくはないからです。


特に、駐車場が満車に近い時は「死角」が多く、いつ駐車しているクルマが出てくるかわからない、いつ人がクルマの陰から飛び出してくるかわからないなどの状態です。特に、背が低い子供はクルマの陰に隠れて見えにくいので、要注意です。

ですから、「飛び出してくるかもしれない!」と思って運転するのが、交通事故に遭わないための「防衛運転」であり、運転のコツです。

それに加え、立体駐車場は薄暗いことが多いので、ヘッドライトをつけて走行したり、駐車スペースから出る時はウインカーを出したりする工夫も「運転のコツ」です。周囲からの視認性が高まり、気づきやすくなるからです。
ペーパードライバーの方には、戸外の視認性の良い平面駐車場や屋上駐車場での駐車をおすすめしています。

駐車場でバックする時の事故が多い!

また、駐車場内でバックする時の人身事故が多いことが、以下のとおり統計データからわかっています。

駐車場の出入口ではバイクや歩行者、自転車によく注意を払っていても、駐車スペースに入れるためバックする時にはあまり注意を払っていないのかもしれません。

でも、統計データを見ると、駐車場出入口での人身事故よりも駐車場内での人身事故が4.5倍も多いので、駐車場でバックする時の後方の安全確認は、念入りに行った方が良いことが分かりますね。

ペーパードライバーで不安な方は、バックモニターやセンサーが装備されたクルマを利用するのも「運転のコツ」の1つですが、自分の目で目視確認をするクセはつけておきましょう。

また、運転席に座っているときに

「道路の左端に寄せて停車したいけど、どのあたりから歩道にぶつかるか見えない!わからない!」

と思われた方もいらっしゃると思います。それは、運転席から見て、車のボディーから数m先までは死角になっているからです。

・車の前先端から4m

・車の右ボディから1m

・車の左ボディから4m

・車の後端から12m

(セダンタイプ、普通乗用車タイプで右ハンドルの車の場合)

車一台分の長さが4-5mだとするなら、それに近い長さの下部分が見えていないことになります。特に、車の後ろに限っては軽自動車3台分ほどの下が見えていません。
ですので、たまにニュースで「ご自宅の駐車場付近で遊んでいたお子さんが、駐車中の車にひかれてしまい・・・」というものがありますが、ミラーやバックビューモニター、センサーだけに頼らずに、自分の目で見る「目視」を取り入れて、確認しすぎるぐらいの安全確認がちょうどよいのかもしれませんね。特にバックビューモニターは、車の後ろは見せてくれますが、車の左右後角は見られませんのでご注意を。

4.ちゃんと「運転のコツ」を習得するには、ペーパードライバー講習が手っ取り早い!

さて今回は、たくさんある運転技量を上げるための運転のコツの中でも、駐車の仕方での運転のコツをとりあげて、ザックリとお伝えしてみました。いかがでしたか? ラスボス駐車をクリアできそうでしょうか?

「もっとちゃんと駐車時の運転のコツを習得してみたい!」「自宅の駐車場やいきつけのスーパーでの駐車をちゃんとマスターしたい!」と思ったペーパードライバーの方は、ぜひファーストドライビングスクールのペーパードライバー講習を利用して、実践に合った運転のコツを丁寧にアドバイスしてもらってください。当スクールのインストラクターは教えるプロなので、手っ取り早く習得することが可能です。

そうすれば、今よりも自信を持って運転できるようになります。

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そして、冒頭でお伝えしたような「運転操作不適」、つまり運転経験が少ないペーパードライバーや初心者のハンドル操作、アクセルやブレーキ操作の不適による人身事故の確率が高いことが事実としてあります。
もしペーパードライバーの皆さんが、ここでお伝えした以外にもたくさんある運転のコツを習得できたとすれば、もっともっと運転技量が上がって不安が解消し、同時に交通事故を避ける防衛運転もできるようになります。
ぜひ、当スクールのプロのインストラクターのペーパードライバー講習を受けて、本当の安全運転が出来るようになりましょう。

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