ペーパードライバー、絶対卒業したい時は「毎日運転」するのがいい
「ペーパードライバーを絶対卒業したい」「ペーパードライバーを絶対克服したい」と考えている貴方は、「でもどのくらい練習すればいいの…?」と思い悩んでいることでしょう。特に、ペーパードライバー歴10年ともなると「本当に卒業できるのか?」と疑問を持っていることでしょう。
結論をズバリ言うと、「絶対毎日運転して練習した方がいい!」です。それは、どうしてでしょうか。解説していきたいと思います。
目次
ペーパードライバー歴はどのくらい?免許取ってからどのくらい経っている?
はじめに、三井住友海上火災が2023年2月におこなった「ペーパードライバーに関する実態調査」(インターネット上)から気になるアンケート結果をお伝えしましょう。
調査対象は、年齢が20代〜50代男女で、現在ペーパードライバーであると回答した方400人、過去にペーパードライバーであったと回答した方400人でした。
出典:~ペーパードライバーに関する実態調査~ ゴールド免許保有者のうち3人に1人がペーパードライバーの自覚あり(三井住友海上火災保険株式会社)
その中で、現在ペーパードライバーである400人の方へ、
Q:現在、定期的に運転していない期間はどのくらいですか?
という問いがあり、
A:3年以上運転していない
と回答した方が73.3%いました。
つまり、ペーパードライバー歴が3年以上の方は70%以上いたということです。
そのグラフがこちらです。
ペーパードライバーになってから10年以上経っている人が半分以上!
さらに、内訳を見てみましょう。
3年以上って具体的にどのくらい運転していないのでしょうか?
上記グラフが示す通り、
・10年以上 (50.5%)
・5年以上10年未満(13.8%)
・3年以上5年未満 (9%)
・1年以上3年未満 (10.5%)
・半年以上1年年未満(6.8%)
・半年未満 (9.5%)
という驚きの結果でした。
つまり、ペーパードライバーになってから10年以上も経っている方が半分以上もいるということなのです。
この記事を読んでいるペーパードライバーの皆さんは、ペーパードライバーになってからどのくらい経ってますか?
ペーパードライバー歴10年以上という方は、お仲間がたくさんいるとわかって少し安心したのではないでしょうか。
けれど一方で、10年以上も経っている、つまり運転免許を持っているのに10年以上も運転していない私が本当に運転できるようになるのだろうか???と疑問になり、ちょっと不安になってしまいますよね。
ペーパードライバー歴10年以上でも、ペーパードライバーを卒業できる!
ご安心ください! ペーパードライバー歴10年以上でもペーパードライバーを卒業できます!
当ファーストドライビングスクールの生徒さんでももちろん、ペーパードライバー歴10年以上の卒業生はいらっしゃいました。
でも、インターネット上でも検索して調べてみました。
すると、ペーパードライバーになってから10年以上も経っているのに、ペーパードライバーを卒業できた、克服できたという方のページが検索によりたくさん出てきました。
例えば、
「14年間ペーパードライバーだった私が毎日運転…」
「ペーパードライバー20年を卒業…」
「ペーパードライバー歴10年、脱出のコツ…」
「10年ペーパードライバー、今じゃ車無し生活は考えられない…」
「子育てでやむなくペーパードライバー10年卒業…」
「16年ペーパードライバーだったけど仕事を始めたので運転してみた…」
「10年のペーパー歴だけど、子育てやパートのために運転…」
などなど、
実際にペーパードライバーだった方のブログや、ペーパードライバーを卒業したい方の質問に対する実体験の回答などでいろいろ見受けられました。
10年ペーパードライバーだったのに、ペーパードライバーを卒業してから、今ではクルマのない生活は考えられないくらい毎日楽しく運転して、有意義な生活を送っていらっしゃる方もいます。
また、ペーパードライバー歴20年から卒業した方がいらっしゃったことには、さらに驚きが増しましたが、人間やればできるんだな~と感心しました。
インターネット上の経験談は、ペーパードライバーになってから10年以上経っていても、立派にペーパードライバーを卒業できる証でもあります。
現在ペーパードライバーの方で卒業したいと悩んでいる方の目標にもなるので、「ペーパードライバー」というキーワードを元に、自分で検索して参考にしてみましょう。
「10年以上も前だけど、あの時運転免許をとれたんだからペーパードライバーを卒業できるのも当たり前!」と考えてもいいのではないでしょうか。
【経験談】できるだけ毎日運転したら、ペーパードライバーを卒業できた!
ネット上の、ペーパードライバーを卒業できた方の経験談や回答の中で共通して見られたのが、「できるだけ毎日運転してみた」ということです。
例えば、
「ペーパードライバー講習受講後はほぼ毎日、週5以上は運転」
「毎日5分、10分でもいいから運転」
「職務上、毎日1回は運転せざるを得なかった」
「しばらくは、毎日よく知っている場所にしか行かなかった」
「毎日バイトに通う時、行きは家族に運転してもらい、家族に助手席に乗ってもらい、帰りは自分で運転するようにした」
といったように、
皆さんそれぞれ工夫をして、できるだけ毎日運転することを心がけていたようです。
また、
「時間のない時は、運転せずに車(運転席)に毎日乗るだけ」
ということも意外な方法もありましたが、これ、実は効果があります。
それで皆さんペーパードライバーを卒業できたのですね。
後述しますが、運転にはイメージトレーニングが有効です。
なぜ、毎日運転するとペーパードライバーを卒業できる
人間の脳は時間が経つとすぐに忘れる(エビングハウスの忘却曲線)
人間の脳は、一回記憶しただけではすぐに忘れてしまいます。エビングハウスという学者が行った実験では、一度覚えた内容も1時間後には56%忘れ、1日後に74%忘れてしまった、という結果が出ています。これをエビングハウスの忘却曲線と呼びます。
引用:スタディング「エビングハウスの忘却曲線」
記憶に定着させるには、完全に忘れる前に、復習をして思い出すことが必要です。これを何度か繰り返すと記憶は定着します。
上記エビングハウスの忘却曲線の理論で証明されているように、1日経つと74%も忘れてしまうのですから、できるだけ毎日クルマを運転して、思い出しながら繰り返し練習して、運転技術を定着することが良いことが分かりますね。
だからやっぱり、可能な限り毎日運転するとペーパードライバーを卒業できるのです。
まずは、クルマに慣れることが大切!
そうはいっても、なかなか重い腰があがらない…。
という方は、少しハードルを下げてみましょう。
具体的な運転技術の習得をしたいのはもちろんなのですが、まずは「クルマに慣れてみよう」というくらいの感覚で運転しましょう。
例えば、教習所のペーパードライバー講習や私たちファーストドライビングスクールの出張ペーパードライバー講習を利用しても、運転するのが講習中だけでは、おそらく上達できるどころかクルマに慣れることができません。
ですから、毎日乗れるマイカーがあることは必須と言えます。マイカーがなくても、前述のように、職務上毎日クルマの運転が必要な場合はその限りではありませんが。
ペーパードライバーを卒業できた方がおっしゃる通り、とにかく時間があれば、「毎日5分、10分でもいいから運転」「しばらくは、毎日よく知っている場所にしか行かなかった」ということでも十分なのです。
とにかく、最初はクルマに慣れることが必要です。
そうすれば、ペーパードライバーになってから10年以上経っていても、ペーパードライバーを卒業できる可能性は高まります。
でも、どうしても毎日運転しなければならないというわけではありません。
「しなければならない」のではなく、「できるだけ毎日運転した方がペーパードライバーを卒業できる可能性が高い」ということが、ペーパードライバーを卒業できた方の経験談やエビングハウスの忘却曲線の理論からわかりますね。
時間がなければ、運転せずに運転席に毎日乗るだけでもいい
そして、意外と「時間のない時は、運転せずに車(運転席)に毎日乗るだけにしてクルマに慣れる」だけでも効果があるようです。
毎日運転して出掛ける時間がない時は、週1でも週2でもできるだけ運転して、残りの日は運転せずに運転席に乗るだけでも効果はあります。
また、「久しぶりだし運転するのがなんとなく怖い…」「いきなり路上に出て運転しても大丈夫なのかな…」と不安を感じている方も多いので、そういう場合も運転席に乗るだけでも良いでしょう。
では、その方法と運転席に乗るだけでよい理由をお伝えしましょう。
運転席周りの装置を確認・操作を復習
まず、実際に運転しなくても、毎日運転席に乗るだけでできることがあります。
それは、運転席周りのハンドルの触り心地やブレーキの踏み心地、左右ウインカーの出し方、ルームミラー、サイドミラーの見える範囲などを確認してみることです。
運転席周りの装置を確認して、運転操作を復習できるので、クルマに慣れていくことができます。
運転しなくても毎日乗っていると、クルマに馴染みが出てくる感覚が芽生えます。
この時の注意点ですが、ハンドルの「据え切り」をしてはいけません。
「据え切り」とは、クルマが停止している状態でハンドルを回すことです。ブレーキは踏んでもいいですがハンドルを回してはいけません。
据え切りをすると、タイヤが余計に磨耗したり、ステアリング機構などに負荷がかかったりしてクルマにダメージを与えてしまうからです。
現在ではパワステ(パワーステアリング)が装備されている車がほとんどですが、これが無かった時代にはクルマが動いていないとハンドルが重くて動きませんでした。そのため「生ハンドル」とも言われた「据え切り」は起きにくかったのですが、現在、自動車教習所でも「生ハンドル」を使うことを教える場面があるようです。
でも、これを繰り返すとタイヤが摩耗してしまうので、ハンドル操作に関わる部品にも負荷がかかり、故障の原因にもなりかねません。駐車操作などでは「据え切り」が使いやすいのですが、出来るだけ使わずにあくまでもイメージトレーニングを行って下さい。ハンドルを切る場合は、自宅の駐車場内でもクルマを少し動かしながらにした方が良いでしょう。
車幅感覚(車両感覚)を磨く
次に、運転席に座ったままで、ペーパードライバーが苦手な車幅感覚(車両感覚)を磨いてみましょう。
・自分のクルマの車幅はどのくらいか、
・ボンネットの先端はどのくらいの位置か、
・後ろの長さはどのくらいか
などを確認してみるのです。
例えば、運転席から「ボンネットの先端はサイドの生垣のあの辺の延長線上にあるはず」と想定したら、車の外に出て実際に想定した位置にあるかを確認します。自分の想定とずれていたら、感覚を合わせていくようにします。
そうやって毎日車幅感覚(車両感覚)を磨いていくと、狭い道のすれ違いや駐車場への車庫入れが自然とうまくなっていくでしょう。特に、バックのことを考えると、後輪の車軸位置を確認しておくことが有効です。
▶あわせて読みたい(車両感覚について)
教習指導員が解説!! ペーパードライバー・スマートドライビングのコツ(1)車線変更
よく通る道、よく知っている場所の運転をイメージトレーニング(エア運転)
さらに、「よく通る道」「よく知っている場所」を思い浮かべながら、運転席に座ったままで運転するフリ(エア運転)、イメージトレーニング、シミュレーションをしてみます。
交差点で右左折時の安全確認やハンドル操作、一時停止時のブレーキや左右の安全確認、駐車場で車庫入れ時のシフトチェンジや安全確認とハンドル操作などなど、イメージトレーニングしながらエアで手足を実際に動かしてみます。
これは楽器やスポーツの習得にも必要な方法で、イメージトレーニングは科学的にも証明されています。
①実際に運転する
②実際に運転せずイメージトレーニングだけ行う
③実際の運転もイメージトレーニングも行わない
という3種類の方法の中で、一番上達が早いのがもちろん①ですが、②と③とを比べると、②にも一定の効果、というか①に相当する効果があることが分かっています。
それは、脳が実際の運転とイメージトレーニングを区別できないからです。
つまり、イメージトレーニングをばっちりすると、実際の運転をしたのと同様の効果が得られるのです。
ですから、毎日運転席に座ってイメージトレーニング、シミュレーションをするだけで、実際に運転する時にスムーズに操作できるようになるのです。
ペーパードライバー、絶対卒業したい時は「毎日運転」するのがいい
「ペーパードライバーを絶対卒業したい!」と思っている貴方。絶対効果があるので、できるだけ毎日運転してみましょう!
それは、「エビングハウスの忘却曲線」という理論で科学的にも証明されています。
毎日運転している時間がない、実際に運転するのが怖いという方は、運転席に乗ってイメージトレーニング、シミュレーションをするだけでも効果があります。それも、科学的に証明されています。
それでも腰が重くて行動できない、1人だと不安と思う方は、ファーストドライビングスクールのペーパードライバー出張講習でお手伝いいたします。
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